働き方

【DAOと日本の働き方改革】自由なキャリアが浸透しない現実

朝から終電まで働いても、自分の意見は通らない。評価は年齢と上司の気分次第。ずっとこのままでいいのか。そんな疑問を感じているあなたへ。それはあなたのせいじゃない。日本の働き方が、もう限界だからだ。

日本の働き方が「しんどい」のは当たり前

毎日、上司の顔色をうかがう。言われたことだけをこなして、言いたいことは飲み込む。がんばっても評価はされず、結局は「年功序列」がすべてを決める。

これはあなたが悪いわけではない。日本の会社が、そういう作りになっているからだ。

たとえば、会社で何かを決めるとき。会議を何回もして、稟議(りんぎ)という紙を何人もがハンコを押してようやく動く。スピードは遅い。責任の所在もあいまい。「誰が決めたのか」がわからない。

意見を言えば「若いくせに」と言われる。黙っていれば「やる気がない」と言われる。この国の働き方は、個人の自由や成長をじゃましてくる。

でも、文句を言っても何も変わらない。だからこそ、違うやり方を知る必要がある。

DAOは「上司がいない会社」

DAO(ダオ)は、「Decentralized Autonomous Organization」の略。むずかしく聞こえるが、かんたんに言えば「上司がいないチーム」のこと。

DAOには社長も部長もいない。指示されなくても、自分で仕事を見つけ、決めて、動く。それがあたり前になっている。

**すべてはネット上で、スマートコントラクトというプログラムがルールを管理する。**うそやズルができないようになっている。たとえば、仕事をした人には自動で報酬(お金やトークン)が入る。

DAOでは「年齢」も「肩書」も関係ない。貢献した人が報われる。自分の得意なことを見せられれば、誰でも主役になれる。

なぜ日本ではDAOが根づかないのか

日本では、こうしたDAO的な働き方がなかなか広がらない。理由ははっきりしている。組織の中で「上が決めて、下が従う」文化が強すぎるからだ。

自由に動く人は「変わり者」とされる。会社を辞める人は「逃げた」と言われる。正社員が安心だと信じられ、それ以外の働き方は「不安定」だと思い込まれている。

でも、その「安心」は本物だろうか?

成果を出しても給料は増えない。会社がつぶれたら終わり。年金も退職金もあてにならない時代。本当は、自由に働ける人のほうが強い。

学級会と校長先生くらい違う

DAOの働き方は、学級会のようなもの。みんなで意見を出しあって、ルールを決めて、行動する。誰かがエラいから動くのではなく、みんなが一緒に考える。

日本の会社は、校長先生みたいな人が全部決める世界。ルールは勝手に決まっていて、生徒(社員)はただ従うだけ。

どちらが自分の力を出せるかは、比べるまでもない。

文句を言うだけでは何も変わらない

ここまでの話を読んで「そうだそうだ」と思ったかもしれない。でも、ただ怒っていても、現実は変わらない。

変えるためには、自分で動くしかない。

DAOの世界に入るには、むずかしい資格も、会社の許可もいらない。ネットでプロジェクトに参加し、Discordというチャットアプリで仲間と話し、できることを見つけて動くだけ。

たとえば、Ninja DAOという日本のNFTコミュニティでは、デザインが得意な人、文章を書くのが好きな人、イベントを企画できる人が、それぞれ自分の力を活かして活躍している。

会社員として何年いても、評価されない人もいる。DAOでは、動いたぶんだけ報われる。

DAO的に働くという選択肢

DAOで働くとは、すぐに会社を辞めることではない。今の働き方の中に、自分で選ぶ時間や仕事を少しずつ増やしていくこと。

たとえば週末にDAOのコミュニティに参加してみる。英語が苦手なら、国内のプロジェクトを探す。ノーコードツール(プログラミング不要のアプリ作成ツール)を使えば、誰でもプロダクトを作れる。

いきなりフリーランスになる必要もない。少しずつ「自分で選んで動く」感覚を育てることが、自由な働き方への第一歩になる。

まとめ

日本の働き方は、がんばるほど息苦しくなる構造にできている。裁量は少なく、評価はあいまい。怒りや違和感を抱いても、受け入れるしかない空気がある。

DAOは、そんな現実に風穴をあける仕組みだ。上司も命令もない。あるのは、あなた自身の判断と行動だけ。

あなたが動けば、働き方は変わる。未来も変わる。DAOという選択肢は、すでにそこにある。